川遊び ~いつもと違う馴染みの場所~

カブ
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【タイムテーブル】

8月9日(日)
0920    阿比太公園出発
1000    教学の森でトイレ休憩
1050    石澄川、上の川原に到着
    ネイチャービンゴ開始
0900     阿比太公園で全体集合
1200    昼食(スカウト弁当)
1300    石澄の滝にアタック(希望者のみ)
1430    1日御世話になった石澄に感謝の弥栄
    石澄川出発
1530    阿比太公園到着
1540    阿比太公園解散

感想

 本行事の裏テーマは“スカウト達に真夏の生ビールの爽快感を!!”であった。

と言っても、子ども達をつかまえて「俺の酒が飲めないっていうのか!」とパワハラまがいの無理強いをもって、彼らにビールを飲ませよう…という話では勿論無い。

猛暑のさなか、その暑さと喉の渇きに耐えた後、キンキンに冷えた生ビールを「グビグビッ」と飲み下す、あの“何物にも替えがたい快感”については御存知の方も多いと思う。適切に加えられた負荷というものは、そこから解放された時に大きな快楽を伴うモノなのだ。

その原理で、スカウト達に阿比太公園から教学の森まで「ガッ」と一気に登ってもらう事により、“適切な負荷”をかけ、そこから転がる石の如くに石澄川まで下って、しかる後に冷たい川で存分に遊んでもらう…コレが今回の企画の肝であった。

しかし、今回の彼らに与えた“負荷”は適切では無かったのかもしれない。

無論、我々とてコロナ禍の生活によってスカウト達の体力が衰えている事は承知していたし、その為に“教学の森から石澄川”という、CS隊としては、非常にイージーなコースをセレクトしたのである。

加えて、熱中症対策に予備のお茶や塩分のタブレットも準備していたのだが、彼らの基礎体力の低下はその上をいった。

開催日の気温の高さも相まって、我々の言う“非常にイージーなコース”は彼らにとっては、かなり厳しい道のりだったようだ。

勿論、普通に歩けていたスカウト達も多かったのだが、リタイア1名、軽い熱中症1名というのは、完全にこちらの想定を上回る結果と言えた。

これから隊集会を計画するにあたり、我々もこの事を踏まえて色々と注意する必要があるだろう。

予想外と言えば、【タイムテーブル】の所でも、少し触れたが、この日は石澄の滝付近で滑落事故がおこり、隊集会の会場は、レスキュー隊員が動きまわり、ヘリが襲来して、木の葉や小枝を舞い散らせる慌ただしい人命救助の場となった事も、大変に予想外の出来事であった。

我々はレスキュー隊の指示で、2度活動の拠点を下流に移し、ヘリが要救助者を収容する様子を遠巻きに見て、この一件の大団円を見届ける事が出来たのだが、意外にもスカウト達は人命救助の大騒ぎには無関心で、大人の方が興味津々だったのは印象的だった。

少なくとも、スカウト達にとっては川遊びの方が一大事だったのだろう。

奇しくも本行事は、『八甲田山』と『コード・ブルー~ドクター・ヘリ緊急救助~』の豪華二本立ての如き様相を呈したのであった。

だが、そんなアクシデントだらけの隊集会ではあったが、一度川に入ったスカウト達は、“雨期を迎えた肺魚”の如くに生気を取り戻し、活発に川遊びを楽しんでいた。

特に救助活動が終わり、リーダーが安全確認を行った後の“石澄の滝”に登ったスカウト(と、一部の大人達…)のはしゃぐ姿は大変なものであった。

決してキレイな川では無いのだが、彼らが真夏の生ビールを疑似体験出来た事は疑い無いだろう。

今回、組集会で“石澄川で見つけられそうなモノ”を8つ考えてきてもらい、それを使ってネイチャービンゴを行ったのだが、彼らのストイックな姿勢には少し驚かされた。

単純に“魚”と書けば簡単に見つかるのに“ヨシノボリ”と具体的に魚名をあげたり、“オオサンショウウオ”などをという、まあ到底見つかりそうもない生き物を書いてきたり…と、かなり自らハードルを上げてしまっているのである。

もっと見つけやすいものばかり書いて、簡単にゲーム終わってしまうかと思っていたのだが、みんな思いの外、真面目で面白いネイチャービンゴになったと思う。

また、例年この季節なら、卵を抱いたメスのサワガニが結構見つかるものなのにオスのサワガニばかりが見つかったり、普段ここで見かけない大型の“モクズガニ”が見つかったりと、一寸普通と違う石澄川に少し、心がざわざわした。

本来、今月は下見にて、なかなか有望な川を見つけていたのだが、交通手段的な問題で断念し、お馴染み過ぎる石澄川での隊集会になってしまった。

加えて、様々なアクシデントに見舞われた、大変類を見ない行事でもあった。

しかし、デンリーダー、デンコーチの協力もあり、実に良い行事になったと思う。

文章:CS隊隊長

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