ボーイスカウト隊の夏キャンプ2日目の朝は、5時45分起床! そう、キャンプの朝は早いのです。ただ、キャンプの時は不思議と夜明けとともに自然と目が醒め、寝起きがいいのが不思議です。
6時に食糧配給があり、7時にはごはんと味噌汁、干魚の朝食をとって、8時から朝礼です。
今日も快晴!
朝礼時には健康チェックもしますが、「若手」のスカウトが多い中、体調に問題のある者はおらず、今日も皆元気いっぱいです。
2日目はとにかく設営の日。メインは立ちかまど作りです。
結論から先に言うと、ロープの結索に不安があるなどして手が動かず、ただのウォッチャーになっている若手スカウトが多かったです。その一方で、そんな若手に対して年長スカウトもうまく指示・指導することができず、効率が悪い立ちかまど作りでした。
結局は両班の「できる」スカウトがメインになって、両班の立ちかまどを作る形となりました。立ちかまどができたときには、昼食の麻婆丼をはさんで、夕方近くになっていました。
そして、この日の夕食はリーダーサイト横でのバーベキュー。ん?、せっかくできた立ちかまどを使わないメニュー?
というのも、この夏キャンプの計画段階でリーダーが各日の食事の献立を考えたとき、まさか2日目の昼食までに立ちかまどが出来ていないとは夢にも思わなかったのです。
いくら今回は若手のスカウトが多かったとはいえ、大いに反省してほしいところです。リーダーもこのことを踏まえ、9月の隊集会は結索を徹底的にすることにしています。
2日目の夜プロは、久しぶりの夜間歩行訓練。もちろん一人ずつ歩くのですが、ずいぶん怖がったスカウトもいて、リーダーも少なからず驚きました。
3日目も快晴!
2日目と同じタイムスケジュールで朝礼までを済ませた後、いよいよハイキングに出かけます。
佐々里峠という、南丹市美山町と京都市の市境となっている峠から「雷杉」を目指します。
「雷杉」とはその名の通り、雷に打たれて幹が焦げ、大きな穴が開きつつも、なおも生きているという生命力みなぎる杉です。一帯は由良川源流域に広がる天然林となっていて、見ごたえのある杉が多く見られます。
佐々里峠から歩き始めて1時間半ほどで、目的の雷杉に到着しました。
スカウトのうち、中1・小6はこの雷杉で引き返しましたが、中3・中2の希望者についてはさらに奥のーーーといっても標高的には山を下っていく形となるのですがーーー「上級コース」に進みます。
山下りが「上級コース」というのは不思議に思われるかもしれませんが、その訳は最後の沢に下る際の急な斜面、というか崖にあります。
途中からどんどん下りがきつくなり、いよいよ最後の沢に「落ちる」ところに着きました。そのまま斜面を下るのは非常に危険な斜度です。
そこで、ここを下るためにわざわざ持ってきていた長いザイルを使って、50メートルほどの長さの急斜面を一人づつ降りていきました。
写真ではあまり急斜面には見えていませんが、実は踏ん張って立っているのもやっとなほど。後でスカウトに聞いたらこの崖下りが大変楽しかったとの感想でした。
さて、崖を降りたところは木漏れ日のある沢となっていました。
よく見ると、降りたところの近くの空中を、細い2本の金属がひょろひょろと横切っています。何かとよく見ると、なんと細いながらも鉄道のレールです。
これは昔、この地で活躍していた森林鉄道の跡で、このあたりから元の起点まで、ほぼレールが残っているのです。線路跡は沢や川沿いを進み、勾配はほとんどありません。
少し廃線跡を歩き、横の河原に降りれるところを見つけて昼食休憩としました。
キャンプの中日なので弁当など持ってこれないため、メニューはパンとカップラーメンです。もちろん、お湯は持ってきた水で沸かしたのですが、清流の横で食べるとこれもまたおいしい・・・
お腹を満たして元気を取り戻し、さらに下流まで線路跡を歩きました。
小6・中1は、サイトに帰って水遊びをしました。本当は「上級コース」が帰ってくるまでに、若手だけで夕食の支度をしてくれたら・・・という期待もあったのですが、それは無理だったようです。
(続く)