今年の夏プログラムは昨年と打って変わって長期固定キャンプ! 京都府・由良川上流の佐々里という場所にて行いました。京都の出町柳駅から一日4本ほどのバスを捕まえて北へ北へと終点へ、さらにそこからクルマに分乗して分水嶺の峠を越え、ようやく目的地近くの佐々里集落に着きます。
すでに昼になっていたのでスカ弁の昼食を摂った後、重い荷物を背負いながら徒歩でキャンプ地を目指しました。
今回のキャンプ地は、清流である佐々里川の河原で、素晴らしいロケーション。昼食場所とした最寄りの集落からは歩いて30分ほど、もちろん携帯の電波も届きません。
もちろん、地主さんの了解を得てあらかじめ確保している場所です。
簡易なトイレのある本拠地的なエリアを集会場所兼リーダーサイトとし、スカウトのサイトは対岸の杉木立の中としました。
まずは開会式を行います。国旗掲揚やソングの後、隊長からのお話で気持ちも新たにします。さあ、どんなプログラムがあるのか、いよいよ夏キャンプの始まりです。
さて、川の対岸のスカウトサイトに行くためには、当然川を渡る必要があります。もちろん大自然の中なので、橋なんかありません。
ということで、今回のキャンプの最初の設営は、川に橋を架けるところから始まりました。
キャンプ前に現地で雨が降っていたのか、川は通常よりかなり増水しており、いちばん橋が短くてすむ好条件のところでも、4メートルほどのスパンの橋を架ける必要があります。そこで、リーダーも手伝って(というよりリーダーが主体となって)、山にあった2本の丸太を流れの上に架けて橋にすることとしました。
その丸太は大人4人が本気になってやっと持ち上がるほどの重さ。頑張っても一度に数メートルしか運べません。そこで、川に浮かべて水の浮力を使って運んだら楽なこと楽なこと。まさに昔の人がやっていた木材の運搬方法を身をもって実感することとなりました。
それでは皆で協力して橋を架ける様子を、ダイジェスト連続写真にてご覧ください。
こうして立派な橋が完成し、スカウトたちはこの橋を渡って荷物や資材を運び、設営を開始しました。
川への架橋があまりにも大イベントとなったため、すでに3時半になっていました。両班ともパパッとテントとフライを張り、その後は夕食の準備です。
夕食はじゃがバターとホイル焼きです。みんな美味しくいただきました。
なかなかのハードな1日、みんな翌日に備えて早めの就寝となりました。通常、夏キャンプは暑くて寝苦しいものですが、びっくりするくらい涼しい夜でした。