4月のプログラムは、毎年恒例の新入隊員歓迎ハイキング。3名のフレッシュな上進スカウトをむかえ、気持ちも新たに頑張りましょう!
さて今回は箕面山(六個山)を歩きます。ん?・・・ボーイスカウトなのにカブやビーバーで歩きなれた六個山?・・・と思ったスカウトもいたかもしれません。
しかし、そこはBS隊のプログラム。今回はハイキングで歩くことよりも、野帳をつけたり地図の読図をしたりと、地図関連の技能向上に主眼が置かれているのです。
阿比太神社に集合後、まずはコンパスの使い方を皆で再確認し、その後備品庫の中で座学をしました。
ん?‥‥ハイキングなのにいきなり座学?・・・そうです。今回は、地図を読むための準備をしっかりしておきます。というのも山の中での班行動となるので、生半可な準備だと道に迷ってしまう恐れがあるのです。
全員に1/10000相当の地図を配布し、個々人で6ケタ座標のメッシュ線を記入します。この線がずれると後々大変なことになってしまうので、丁寧に正確に作業します。
皆がメッシュ線を引き終わると、プログラム的には本日最初のプログラムとなる「野帳(やちょう)」のつけかたを勉強します。
「野帳」とは聞きなれない人が多いと思いますが、いわゆるフィールドノートのことで、略地図を作ったりするために、歩きながら周囲を観察し、歩いた方位角や距離(歩数)、周りの状況を記録しておくことをいいます。いわゆる簡易測量のようなものです。
ひと通りのやり方を教わった後、人数の少ないフクロウ班からいよいよ出発です。
皆、ポイントポイントで立ち止まりながら、そして周りを見回しながら、一心に手帳にメモしていきます。
歩き始めは周りは住宅ばかりで変化に乏しかったものの、やがて趣のある古い集落や畑の中になり、スカウトも立ち止まってメモすることが増えてきました。
そして、六個山の西尾根登山道入口に着いたところで野帳を終了し、次のプログラムに入るため、指令書を受け取りました。
指令書には6ケタ座標が7つ記載され、その地点にあるドラゴンボールをゲットするように書かれていました。
そこで、備品庫であらかじめメッシュ線を記入した地形図を取り出し、それぞれの6ケタ座標を各々の地図上にプロットしていきます。
すると、うち1つのポイントはなんと今いるところ!
早速、あたりの捜索を開始です!
仕込んだ側からすると、結構わかりやすいところに置いたつもりなのですが、なかなかスカウトは見つけられないものですね。
やがて最初にフクロウ班、そして30分遅れてコウモリ班が最初のドラゴンボールをゲットし、まずは六個山の山頂を目指して尾根道を歩きます。
山頂ではリーダーが待っていましたが、実は山頂に着くまでに2つ目のドラゴンボールポイントがありました。ところが先発したフクロウ班はそのことを認識しながらも、ドラゴンボールを見つけられずに山頂まで来てしまいました。
当然ながらリーダーは引き返しを指示!
ただ、ちょうどお昼時なので、フクロウ班はここで昼食をとりました。
付近をほぼ同時に歩いていた別の子供達の団体にドラゴンボールを持ち去られた恐れもゼロではないので、フクロウ班が引き返す際、リーダーも少し離れてついて行っていると・・・
後発のコウモリ班がドラゴンボールをゲット!と言いながら、足取りも軽く山頂に向かっているのを確認しました^_^
そう、30分遅れでスタートしたコウモリ班が、フクロウ班を追い抜いたのです!
その後、フクロウ班が苦労して2つめのドラゴンボールをゲットし、再び山頂に登るとコウモリ班は昼食タイム中で、2班が鉢合わせしてしまいました。
すでに昼食をとっていたフクロウ班は、このまま山頂でコウモリ班を抜き返し、次のドラゴンボールゲットに向かいます。
コウモリ班もフクロウ班に遅れること10分、次のポイントに向かいました。
ただ、次のポイントでもフクロウ班がドラゴンボールゲットに苦労している間にコウモリ班が到着してしまい、全員で付近を大捜索する事態に!
ここのドラゴンボールは古い木の切り株のスキマという、かなりの難度の場所にあったのですが、全員をもってしても見つけられず・・・
本来はこのポイントはリーダー無人のまま探させる予定でしたが、あまりに次のポイントまでこないスカウト達にしびれを切らし、結局はリーダーがこのポイントまで戻ってきて、大ヒントを与えて見つけさせる事態に・・・
そのため、次のポイントへは合同班状態でやってきました。
このまま合同で行動しては面白くないので、ここでのドラゴンボール探しでは、ドラゴンボールに次に行くべきポイントをそれぞれ記し、その指示に従ってもらうこととしました。
当然、経路的には有利不利がありますが、それは見つけたドラゴンボール次第ということで!
そして最初にコウモリ班がドラゴンボールをゲットし、指定されたポイントに向かいました。
遅れること約10分、フクロウ班もゲット!
その後は両班は別々となり、本来の班行動に戻りました。
とある尾根に設定したポイントでは・・・
また違ったポイントでは隊長が手ぐすねを引いて待っていました。
最終的には、なんと人数の少ないフクロウ班が先にゴール!
このエリアは道が多く、その選択が影響したのでしょうか。
フクロウ班に遅れること20分、コウモリ班も到着しました。
ゴールからは皆で阿比太神社まで戻りました。
本来は野帳から略地図を作る予定だったのですが、ドラゴンボール探しに時間がかかったため、班集会で仕上げてもらうこととしました。
優秀班は、少ない人数ながら頑張ったフクロウ班となりました。
身近な箕面の山ではありましたが、ドラゴンボールを探すために結構な距離を歩き、特に小6である新入隊員にはキツかったかと思いますが、皆頑張りました。
この新入隊員歓迎ハイクになると、昨年このスカウトはこんなにひ弱だったのに・・・と個々のスカウトの一年の成長を感じることが多いです。
新入隊員もこれから逞しくなってくれることでしょう!