今月の行事は総行程16キロ!茨木市から箕面市を横断して池田市へ抜ける長距離ハイキングで、アップダウンも非常に多い激しいコースを歩いてもらった。
これは、カブスカウト…特にうさぎ年代にとっては大変過酷な道のりであったと思う。
元々、年間プログラムを企画している段階で、1月は滅茶苦茶歩く行事にしよう…と我々は考えていた。
この季節の天候は長距離の歩行に向いており、やはり1年に1度くらいは歩く事で達成感を得られるボーイスカウトらしい行事があっても良いのではないか?という観点からそう決まったのだ。
とは言え、普段歩かないスカウト達に長距離を歩いてもらう為には、それ相応の工夫が必要で、今回は色々と知恵を絞った。
この行事は、明確に”前編”と”後編”に分けられる。
前編
“前編”は、組活動重視で組ごとに関所をまわるポイントラリー形式で行った。
今回はタイトルの元になった“アメリカ横断ウルトラクイズ”に対するオマージュから、クイズに特化したプログラムになっている。
私としても、これだけクイズにバリエーションをつけた事はめったに無く、クイズ作成は大変楽しかった。
この手法は、30人以上の大人数でダラダラと歩く事による士気の低下を防ぎ、次の関所に対する興味から歩くモチベーションを維持し、かつ関所において無理なく休憩をとる…という“一石三鳥”の効果を狙ったものである。
昼食の取り方や、非常食(おやつ)の確保も組で行い、その分、デンリーダー・デンコーチの負担は増える事になるが、かわりに細やかなスカウト達の体調の把握・管理が出来たと思う。
後編
“後編”は、“前編”とうってかわって正統派(ストロングスタイル)のハイキングを楽しんで?もらった。
大人数でゴリゴリの山道をガンガン登り切って、山を下る…というスタンダードな登山である。
ただ、今回は久々の長距離…と言う事で、政の茶屋到着時の時間やスカウト達の体調や士気に対応する為に軽重4つのコースを用意していた。
結局、一番激しいルートを選択する事になったが、それは中継地点でのスカウト達の様子を見た上での判断であり、間違いは無かったと思う。
これだけの準備をしても、我々の心はなお不安であった…スカウト達は本当に歩けるだろうか?政の茶屋に着いた段階で力尽きているのではないだろうか?
だが、そんな心配は全て杞憂に終わった。
スカウト達は我々の想像を超えて逞しく、このハイキングをまっとうしてくれたのだ。
勿論、足の痛みを訴える者や、最終局面において死人の様に無表情でトボトボと歩く者もあったが、大部分のスカウトは(新人や見学者も…である)、我々の予想に反して意気軒昂で、山上や解散後の阿比太公園で“天つき体操”を行う程の余力があったのである。
ゴール近くの五月山緑地霊園から眼下に広がる大阪の風景を見た時、私は柄にも無く、スカウト達と一緒にこの景色を見れて良かったな…と心から思った。
彼らのこの日の頑張りにはそんな力があったのだ!
この行事を成功させる為に沢山の人の協力があった。下見やリーダー集会に参加してくれたI父…
組の面倒をしっかりみてくれたデンコーチ&デンリーダー…
車部隊としてサポートに徹してくれたM母…
カメラで素晴らしい記録を残してくれたS父…
全ての人々に感謝の意を捧げたい。
本当にありがとうございました。
来月は鉄ちゃん、鉄子、小鉄大喜びの行事が展開される。
鉄分多めのプログラムを是非お楽しみに!