2月の隊集会は,雪中ハイクの予定でした。ところが,去年雪で真っ白だった場所が,今年は雪が全く見当たらなかったので急遽,寒中ハイキングに変更しました。
今回は,阪急芦屋川→芦屋ロックガーデン→六甲山山頂→有馬のコースを歩き,帰りはバスで宝塚まで出て,箕面まで電車という行程でした。これは,台風で中止になってしまった9月のリベンジも兼ねていました。当日は晴れていて,まさにハイキング日和でした。駅には,登山しようとする人がたくさん集まっていました。
芦屋川からロックガーデンまでの道は,急な上り坂が多くて早くもへとへとになりそうでしたが,ロックガーデンに差し掛かり,自然のアスレチックを目の前にすると,みんなのテンションも急上昇してとても元気になりました。かなり急な岩が続いていて,木がないから直射日光を浴びる状況なのに,「ずっとこんな道がいい-」とか「いつ終わっちゃうの-」とか,みなさん大分気に入ってはりました。岩の険しい道が終わったあたりから,先ほど暴走しすぎたのか,いきなりバテてしまうスカウトがいて,みんなで励ましあいながら歩きました。このときは,汗をかくぐらい暑くて,制服を脱いで半袖になったりしていました。頂上近くになると,上からおりてくる人たちが「もうちょっとだよ,がんばれ」とか「あと600メートルや!」とか声をかけてくれました。リーダーも「もうちょっとやから」って励ましていたら,「リーダーの『もうちょっと』って信用できひん」とか言われて,わたしもカブとかボーイのころ,当時のリーダーにおんなじセリフ言ったなあと思いだしました(笑)
もうちょっと,もうちょっとって言っているうちについに一軒茶屋にたどり着きました。まだ頂上ではないのですが,みんな「終わった-!」という顔をしていました。その達成感と同時に,寒さがやってきました。それもそのはずです。さっきまでの汗が乾くことに加えて,冷静になって辺りを見ると,なんと雪が残っているではありませんか!が,このとき雪に反応できる力が残っていなくて,とりあえず,お昼ご飯を求めて頂上まであと300メートルのぼりました。
頂上の証を見ながら,お昼ご飯を食べました。朝から長い時間我慢したから,いつものスカ弁が,格別においしく感じられました。さらに,寒さで凍えながらおにぎりをほおばっていたスカウトたちに,先に頂上で待っていた岩佐隊長がコーンスープを配ってくれました。このコーンスープのおかげで疲れも癒され,幸せな気分になったところで,下山し始めました。が,元気になったスカウトたちは先ほど素通りした一軒茶屋付近の雪に反応して雪合戦を始めました。しかも,スカウト全員対岩佐隊長という構図。さっき救いのスープをいただいたばっかりなのにものすごい攻撃。岩佐隊長も暴れまわっていました。おかげで,いつもの岩佐隊長の怖いイメージは吹っ飛んだように思われました。リーダーたちは,京都に雪がないとわかったとき,「六甲の頂上に雪が残ってへんかな-。あわよくば雪合戦でもできたらええのになあ」って話していたので,この対決を見てひと安心でした。
雪合戦のテンションのおかげで,帰りはとてもスムーズに動けていました。