ボーイスカウト隊の8月プログラムは、新型コロナ禍が収まりつつあれば一人ひとりの個別炊事を考えていたのですが、残念ながらプログラム予定日が近づくにつれてコロナの第2波が襲来してしまいました。そこで7月に引き続いての箕面山ハイキングとしました。
前回とは全くの異ルートで、今回の集合は箕面駅。急に欠席したスカウトもおり、参加スカウトはフクロウ班6名、カメレオン班2名、ハヤブサ班4名の計12名でした。やむなくハヤブサ班・カメレオン班を合同班とし、フクロウ班と2班対抗の班別行動でのハイキングです。今回も隊長から与えられた指令書を解読、6ケタ座標で最初の目的地を割り出して、早く解けたフクロウ班からスタートし、指示された神社に向かいました。
最初の関所であり、リーダーが待ち構えていた神社からは、山道に入ります。しかし真夏の暑いさなか。比較的木立に囲まれた道ではあったものの、両班とも充分に休憩を取りながらの行程となりました。
途中、2か所の関所を通って勝尾寺南山の山頂にある三角点を確認し、箕面山ドライブウェイまで下りてきました。この降りる際の道は、地図には載っていないものの、その手前の関所にて、地図上で尾根と谷を指し示しながら「周りを観察しながらこのルートを通るように!」と指示していたにもかかわらず、両班ともその道を見失い、結局は急斜面を降りることになりました。まだ地図の読解力が足りていないようで、ちょっと残念・・・
政の茶屋にてスカウト弁当による昼食としました。ここで両班が合流。
一息ついたところで、さらに箕面ダムの堰堤の向こう側まで歩きました。ここに100mを超える水平・まっすぐかつ車が絶対来ないポイントがあり、ここで重要な課題が待っていました。
それは歩測です。2級スカウトの進級課目に「100mの距離を誤差5%以内で補足する」という項目があり、これに全員で挑戦します。
まずは正確な50mの距離を使って、各々が何歩で歩くのか、何回か往復しながら自分の歩幅を知ります。歩くたびに歩数が変わってしまうスカウトも。一定の歩幅でかつ「自然に」歩くのは案外難しいものです。
そしていよいよ本番。皆次々に歩測を始めて、道の端から自分が100mだと思う地点で止まってもらいます。一度目をマーキングして、何度か測りなおしてもOKとして、それぞれの精度を高めてもらいました。
そしてここが100mだ!というところに各々立ってもらっていよいよの正解発表! 結果は面白いもので、12名中10名が100mよりショート、逆にオーバーは1名のみでした。で、95~105mが合格ラインですが結果は・・・わずかに95mに届かなかった者が3名、オーバーしている1名はわずか1メートルほどのオーバー、そして1名はぴったり100m!でした。
このように歩測はなかなか盛り上がりました。続いては、対岸の堰堤までの距離を測ります。
小さくて見えないですが、堰堤に小旗を立てており、そこまでの距離を測ります
これは、先ほどの正確に100m離れた2か所から、堰堤に立てた小旗までの方位角をそれぞれ測り、原理的には三角形の底辺の長さと、その両辺からの角度が分かっていると高さが計算できる、あの原理を使います。(大人の方、覚えていらっしゃるでしょうか?)
さすがに一番年上でも中学2年生のスカウトたちは、三平方の定理やその応用を習っていないので、原理だけ勉強して(皆理解できていたかな?・・・)対岸までの距離を約260mと割り出しました。歩測や測量って面白い!
その後は皆で箕面駅まで下山して解散しました。やはり運動不足気味のスカウトが多く、わずか十数キロの行程ながら何人かはバテ気味でしたが、だからこそ体力復活のために可能な範囲でハイキングなどの活動をしていきたいと思います。