茶道章講習考査会

ベンチャー
ベンチャー

日 時:2023年2月5日(日)13:00~16:00
場 所:箕面市立西南図書館 和室
出席者:指導者3名、お手伝い2名、スカウト6名

ほくせつ地区にて、茶道章講習考査会が行われました。

VS隊からは、副長が考査員として参加。また、VS隊から1名スカウトが参加しました。

『茶道は、礼に始まり、礼に終わる。』

ボーイスカウトの挨拶とは違い、茶道らしく正座で、両手をついてご挨拶をしました。
事前課題としておじぎの仕方を調べてくれていたので、学んできたことを思い出しつつ、おじぎをしてくれました。

今回は、裏千家の経験があるスカウトが数名いましたが、私自身が表千家のため、表千家流のやり方で茶道を学んでもらいました。

帛紗さばきの練習
お抹茶やお湯の入れ方、量などをレクチャーし、実際に点ててみます
お客さんへのお茶の出し方、お茶の戴き方の練習

襖の開閉、歩く歩数、お茶碗の扱い方など、流派により様々な違いがあり、戸惑いを感じていたようですが、どの流派であってもこれが正しい、間違えているということはありません。
どの流派もそれぞれの理由があって、現在の形があります。
もちろん、作法は大切です。
でも、その作法は、招待者である亭主と客人がお互いを思い合い、その場を居心地のいい空間にするためにあるものです。
あまりに作法や形にこだわりすぎると、大事なことを見逃してしまうかも知れません。
それよりも、察する感じるということが何より大切だと思います。

お菓子のお運びの練習。歩き方も練習します

スカウトが驚いていたのは、「茶会では通されたお部屋の設えをしっかりと見る」ということです。
普段だと、他人様のお宅をジロジロと見るのは失礼だと感じるのではないでしょうか。
茶道では、通された空間は、「どうぞ、ご覧下さい」という意味になります。

そこには、客人に喜んで頂けるように、季節のものを置いたり、夏は涼やかに、冬は暖かいと感じるものが置かれていたり、客人に見て楽しんでもらえるような工夫をしているからです。
客人はその意図をくみ取り、亭主と会話をする。それが茶道の醍醐味です。

お客様へお菓子をお運びする実践。練習の成果です!

最後に今回の茶道章の感想を聞いたのですが、あるスカウトが

茶道合理的だと感じた」

と発表してくれました。

茶道を3時間でスカウトに伝えるというのは、至難の業だと思っていましたが、その短い間でも、スカウトは茶道がどんなものなのか、まさに感じてくれていたのだなと感心しました。

最後にお薄のお点前を見学。
学んだことが「あぁ!ここで使ってるんだな!」と気づいてくれたかな??

そして、最後のスカウトサインに選んだのは

「スカウトは質素である」

でした。

選んだ理由は、「簡素なものであっても、それを楽しむ」ということだと説明してくれました。

ささやかな事でも敏感に感じ取り、感謝する。
茶道を通して、そういった心の豊かさを学んでくれたのでしょう。

参加してくれた中には、半年後の世界ジャンボリーに参加をするスカウトも数名います。これから先、海外スカウトと交流するスカウトもいるかも知れません。

茶道というのは日本独自のものです。茶道章のワッペンをつけて、海外のスカウトと交流するきっかけになれば良いなと思います。

茶道章を含む技能章は、ボーイスカウト隊の2級以上のスカウトであれば、誰でも取得することができます。今回参加できなかったスカウトも、ぜひ、次回にチャレンジしてもらえると嬉しいです。

茶道章の流れについては、前年度の茶道章の記事をご覧下さい。

炉とお棚
お軸(今年の干支にちなんで・・・)
ツバキ、アオモジ、カンギク
本日の主菓子(和菓子)
銘:ときめき

バレンタインが近かったので、チョコ味の和菓子です!