茶道章講習考査会

ベンチャー
ベンチャー

日時:2021年12月5日(日)14:00~16:30
場所:箕面市立西南図書館 和室

ほくせつ地区主催で、技能章の1つである『茶道章』の講習考査会が行われました。
対象は、進級章2級以上のボーイスカウト隊員、及びベンチャースカウト隊員。

当日は、6名のスカウト(中学生・高校生)が参加してくれました。
箕面第一団からは、ベンチャー隊副長が主任考査員として参加させて頂きました。

まずは、茶道らしく正座で手を前についてご挨拶から始めました。

正座でのご挨拶とグループ分け、考査会の流れを説明

「基本動作の予習はしてきました?」

の質問に、元気よく「はいっ!」と笑顔で答えてくれ、やる気を感じて嬉しかったです。
ということで・・・
早速、予習の成果を見せていただくべく、基本動作(お辞儀・襖の開閉・立ち方・歩き方)の実演です!

襖の開け閉めの練習中

今回、表千家流の作法に従って、進めていきました。

お茶席へは、にじって入ります。
(正座の状態で手をグーにして前に置き、足をするようにして入る)
よく、お茶室で、にじり口という、座わった状態でしか入ることができない構造を目にされることがあるかと思いますが、これは、元々武士が茶道をたしなんでいたということが理由です。
狭い入口だと、武士の命である刀を茶室に持ち込むことはできません。
そして、頭を下げてしか入ることができません。
これは、茶室ではみんな平等である。同じ立場であるということを意味しています。
武士の時代、茶室で密談をしていたそうなので、仲間であるという確認に使っていたのでしょうね!

入室したら、いよいよ薄茶を点てます!

お客さん役と、お点前さん役に分かれます。
お客さん役は、お菓子と、お点前さんが点ててくれた薄茶を戴きます。
お点前さんは、必須項目の基本動作を中心に割り稽古で薄茶を点て、お客さんまでお運びをします。
それを交代で行います。

主菓子・干菓子の戴き方(お客さん役)
茶器や茶杓を清めるための帛紗のたたみ方、お道具の清め方(お点前役)
茶筅を使って、薄茶を点てます(お点前役)
技術よりも気持ちが大事!
点てた薄茶をお客さんへ…美味しくできたか、ドキドキ!(お点前役)
お茶の戴き方、隣への挨拶、道具の拝見(お客さん役)

普段は意識していなかったり、したこともない動作や、使ったことのない言葉。
実際に見たり、手にしたことのないようなお道具や空間。
慣れないことばかりで緊張で手が震えたり、四苦八苦している様子もありましたが、みんなが茶道を知ろうとメモを取ったり、話に耳を傾けたり、感じたりしてくれました。

正座はとくにきつかったかも知れません笑
「足を崩してもいいよ」と時折声をかけましたが、それでも一生懸命正座をしようと頑張ってくれている様子がとても微笑ましかったです。

そして、野点(外で行う茶会)の設営方法について説明を聞きました。

野点の設営方法について

そして、最後に、薄茶のお点前を見てもらいました。
退屈かな?と心配していましたが、興味津々でまっすぐな瞳でお点前に集中してくれていました。
おかげで、普段のお茶会よりもド緊張してしまいました笑

茶室の静かな空間。
そこに響く、水の音。松風の音(お湯が沸いてシュンシュンという音)。
帛紗のチリ打ちの音。

「普段の生活では音が沢山あって、気づかなかったような音に気づきませんでしたか?」

と聞くと、「うん!うん!」と頷いてくれました。

「茶道に興味を持った。やってみたいと思った」

と言ってくれるスカウトもいました。
また、機会があれば、今回参加できなかったスカウトも参加して欲しいです。

最後に、私の師匠からの言葉

茶道は
掃除に始まり 掃除に終わる
礼に始まり 礼に終わる

茶道とボーイスカウトの精神はつながっていると感じます。

【茶道章 考査項目】

●茶道の起源および歴史を簡単に説明できる
●基本動作ができる
(お辞儀、襖の開閉、立ち方、歩き方、帛紗の扱い方、茶器・茶杓の拭き方、茶杓の扱い方)
⁡●客の所作ができる
(席入りの仕方、薄茶・菓子の戴き方、道具の拝見の仕方)
⁡●薄茶のお点前ができること
⁡●野点の設営方法を知ること