短縮隊集会 関所ハイキング

カブ
カブ

やっと・・・やっとみんなに会えました。
Web動画でのやりとりはありましたが、スカウトと直接話すのは、2月の隊集会以来。その時は、こんな状況になるとも思わず、当時のクマスカウトとも、お別れ舎営でお別れできると思っていたのが、コロナの影響でやむなく中止。そして、4月から6名のスカウトが入隊、上進してくれているのに、ネッカチーフすらさせてあげられない状況が続きました。そんな中でも、Web動画を見ながら、体操してくれたり、歌を歌ってくれたり、ロープや手旗にも挑戦してくれました。みんなの、一生懸命な姿や笑顔がリーダーの励みになりました。

6月の隊集会はもともと決まっていた日ではありましたが、正式に案内をできたのが、隊集会の1週間前。それでも、ほとんどのスカウトが参加してくれました。みんな、楽しみにしてくれていたんだなという気持ちが伝わってきて、本当に嬉しかったです。

とはいえ、全て元通りという訳にはいきません。
マスク着用、消毒、ソーシャルディスタンスなどの感染予防対策は必須です。
少しでもリスクを減らすため、食事はなしとし、午前中のみの活動としました。
また、集合、解散に関しても、我が隊はスカウトだけでも30名を超す大所帯です。
それに、リーダーやデンリーダー、デンコーチを含めますと、50名近くなります。
そのため、集合、解散は、各組ごとに行い、関所を順番に回っていくこととし、全員で集まることがないようにしました。

それでは、それぞれの関所での様子を、担当のリーダーの感想と共にどうぞ!

①集合・服装点検・報告・敬礼・解散 ~あびた公園~

あびた公園では、お勉強タイム!集合、敬礼、服装 点検、報告、解散を練習しました。

集合は、集合の笛の音、U 字、縦列、横列の並び方 を学びました。
どうして、集合を急がないといけない のか?2つの理由を伝えました。

・次のプログラムに影響してしまうから。乗り物に遅 れる可能性もある。
 遊ぶ時間もなくなっちゃう!
・危険が迫っていた時に、早く行動しないと命に関わ ってしまうから。

みんな、理由を真剣に考えてくれました。最初は、だ らだらと集合していたスカウトでしたが、笛を吹いて いろんな集合をする練習をしていたら、ダッシュで集 合してくれるようになりました。シカやクマスカウト が、ウサギスカウトをサポートしている様子もあり、 初めての集会なのに、しっかりと上の子が下の子をみ るということが出来ていて感動しました。
敬礼は、カブスカウト隊の敬礼である、ピースの形 です。「これは何の形かな?」と聞くと、「ピース!」 「V サイン!」という声が圧倒的でしたが、実は、動 物の耳の形なんです。「指をひっつけちゃうと、ビーバ ーの歯になっちゃうから、ビーバースカウトに戻っち ゃうよ~!」というと、みんな、しっかりとピンとき れいな敬礼をしてくれました。
報告は、組長さんは初めての報告です。緊張しなが らも、しっかりと報告をしてくれました。

初回なので、もっとダラダラしてしまうのかな?と 思っていましたが、クマスカウトが何をしなければい けないのかを考えて行動してくれていて、とてもスム ーズでした。ウサギの時は、賑やかで収集がつかなか ったのに、こんなに成長したんだなぁと感じた初回の 隊集会でした。

②新聞紙レース ~新稲西公園~

基本動作がメイン!でもお勉強だ けでは疲れる!ということで、この関所ではピンポン 玉を運ぶ速さを競う新聞紙レースをしました。
(もち ろんソーシャルディスタンスはとっています。)

関所にたどり着いたスカウト達に、内容は何も伝え ないまま、新聞 1 枚だけをもって集合!服点・報告を 行った後に、『新聞紙に穴を 3 つあけてね』と指示を出 しました。「何に使うのー?」と言いながらも、指を指 して穴をあけるスカウトもいれば、半分に折ってきれ いに半円をちぎるスカウトも。派手にど真ん中に大き な穴をあけてくれた DL さんも笑。砂場をスタート位 置にし、離れたところにあるポールを一周して、ピン ポン玉をひとりひとり運んでいくタイムレース。もち ろん DC、DL さんにも参加していただきました。

基本動作を関所にしたからか、後半の組になるにつ れ集合がテキパキとなり、気をつけ休めもピシッとで きていました。ウサギの子も、新入隊員の子も先輩に 負けないくらいきちんと出来ていて驚かされました。
レースに関しても、順番をあらかじめ決めずに 1 番 だけ立候補にしたのですが、スカウトは各々順番を譲 り合って、ウサギの子を先に行かせてあげたり、ちゃ んと組として動いていたと思います。
今年度一発目な のに、きちんと上の年代の子が下の年代の面倒を見れ ていて、これから先の組としてのさらなる成長が楽し みになりました。

③敬礼・カブ隊のさだめ ~新桜ヶ丘児童遊園~

『敬礼』や『カ ブ隊のさだめ』などのお勉強エリアです。
今年 度は 5 組体制で組の人数も減り、デンコーチ、デンリ ーダーも参加してくれたので、組管理は万全でした。

1. カブスカウトはすなおであります。
2. カブスカウトはしぶんのことをじぶんでします。
3. カブスカウトはたがいにたすけあいます。
4. カブスカウトはおさないものをいたわります。
5. カブスカウトはすすんでよいことをします。

5 つのさだめの事例を交えながら説明し、その後デン コーチに模範指導してもらいながらスカウトたちに 理解してもらいました。どの組もしっかりと覚えてく れたと思います。

④天つきチャレンジ ~止々呂渕公園~

止々呂渕公園での課題は天つき体操。
Sリーダー の代打での参加でした。
新体制で初の隊集会、本当 に久しぶりに皆の顔を見る事ができました。自粛期 間に配信されたリーダーからの挑戦動画を見た?の 質問にほぼ全員見たとの回答。
中でもどれが 1 番楽 しかった?の質問ではソング、手旗、ロープとそれ ぞれでした。
その質問の後にここではSリーダーに 挑戦の「天つき体操」と発表すると え~ と言う 予想通りの反応(笑) でも全員本気で 60 回越えを目指しやり遂げまし た。

当日天気にも恵まれ晴れ、気温は結構暑く基本 マスク着用の義務付けがありましたが、約3mの間 隔を空け正面に向かい人数の多い組はジグザクに横 並びでマスクを外してのチャレンジ、終了後は呼吸 が整うまでその場で待機。
呼吸が整って再度全員マスク着用後に集合。
みん な笑顔(マスクの下)で声を出し元気一杯に楽しん でくれたように思います。 来月の隊集会の予定を発表した時もすごく楽しみ な反応をしてくれたスカウトが何人もいました。約 3 か月の隊集会空白期間を感じさせないスカウト達の 元気をたくさんもらい、隊集会前の大人の色々細か な事までの不安を吹きとばしてくれ「来月も楽しい 隊集会にするぞ」と言う気持ちに自信をもらいまし た。
まだ暫く色々は制約が付きますが、その中での安 全で楽しいスカウト活動が出来るように団と育成会 の皆様が一丸となり進めていけるよう活動をしてま いります。

⑤弥栄&なかよしの輪 ~阿比太神社~

本行事は、我々が待ちに待ったコロナあけ一発目の 隊集会である。
無論、状況的に活動の時間や人数に大きな制限があ るプログラムにならざるをえなかったのだが、実際に集まって活動が行える喜びはひとしおで、オンライン の課題のやりとりに限界を感じ、悶々としていた我々 の心はこの日の青空のように晴れ渡っていた。

この日は新年度初めての行事でもある為、カブスカ ウトの基本動作や軽いゲームを中心にしたミニ関所 ハイキングを企画したのだが、“組”という小さな行動 単位を持つカブスカウトという組織は、こんな状況下 でも無理なく機能的に動ける為、非常に合理的である。
私の関所では、4月からスカウトに向けて出題して きた“チャレンジ動画”の優秀者に対する表彰と賞品 の授与を行う関係から、“祝声(弥栄)”と、解散の時に 組ごとに行う“なかよしの輪”のソーシャルディスタ ンス版の練習を行った。

祝声は、まずスカウトに“弥栄”という言葉の意味 を簡単に説明した上で、日頃お世話になっている阿比 太神社に“ありがとうの弥栄”をおくり、ついで模擬 的な“おめでとうの弥栄”を相互におくり合って練習。
しかる後に動画チャレンジの優秀者への表彰と賞品 の授与へ…という具合に進行し、最後にお互いに距離 をとって行う“なかよしの輪”をもって、関所のシメ とした。
今回の賞品は、H副長が中心となり、リーダー一同 で作りあげた“各マスターの証”で、そのかわいらし いデザインは手前味噌ながら秀逸だと思う。
結構、ス カウト達も喜んでくれていたので、作った甲斐があったというものだ。

さて…この関所には、もうひとつ私が果たさねばな らない重要かつ、しょーもないタスクがあった。
4月にスカウト達に配信した動画で、“コロナ対策 としてプロレスのマスクをかぶって登場する”という よく分からないボケをかましてしまって以来、動画で は“マスク隊長”として活躍してきた?私が、ついに マスクを脱ぎ捨て、濱隊長に戻る…というイベント! つまり“マスク隊長の引退セレモニー”の開催があっ たのだ。
このままマスクをつけて隊集会に参加し続けるの は、おふざけが過ぎるし、何より暑くてたまらない (笑)マスク隊長がその覆面を外すのは、言わば必然な のである。
この日は、組の数だけ(つまりは5回…)、マスク隊 長は覆面を脱ぎ、「実は私の正体は…」というくだりを やったのだが、元々“マスク隊長”は、私がプロレス のマスクをかぶっただけの雑な変装に過ぎないので、 最初からその正体はバレバレで、終始私はスカウト達 からのツッコミを受ける事となった。
面白いのは、スカウト達がマスク隊長の正体につい て言及する時、必ず彼等は、 「声が同じだ!」 「スマホにつけているストラップが同じだ!」 「つけているチーフリングが同じだ!」 「あの突き出たお腹はHリーダーや!」 等々、彼等なりの“物証”を私に突きつけてくるのだ。
一見して私であるのが明白なマスク隊長に対して、 スカウト達は、かなり冷静で客観的な方法論を用いて 糾弾してくる所が、私には大変興味深かった。

この関所は、その内容の性質上、あまり組ごとの差 が出にくかった為、スカウト達の元気さやノリの良さ、 組のまとまり…などで評価をつける他無く、非常に判 定が難しかったと思う。
もう少し関所にゲーム性を持たせれば、点数をつけや すかったかもしれない。
今回の隊集会は、たった 2 時間程度の短縮行事であ ったが、マスク着用のためか?はたまた久々のプログ ラムに菌張を強いられた為か?はわからないが、スカ ウト・リーダーともに表情に喜びや楽しさ以外に、疲 労の色がみてとれた。
この“新しい生活様式”にも慣れ、一刻も早く以前 の様なプログラムを楽しめる事を隊長は心から願っている。

タイムスケジュール

8:50 新入隊員集合
9:00 入隊式
9:30 全体集合
10:00 関所ハイキング開始
 ①集合(U 字、縦列、横隊)
 ②新聞紙レース
 ③敬礼、カブ隊のさだめ
 ④天つきチャレンジ
 ⑤表彰、弥栄
12:00 解散