武田尾廃線ハイキング

カブ
カブ

2月の隊集会はハイキング。残念ながら雨天中止となった1月の隊集会で訪れる予定だったJR福知山線廃線敷コースへ。
今月も生憎の曇り空の下での集合となりましたが、スカウトたちは元気いっぱい。続々と桜井駅前の広場に集まってきました。

集合時間は8:00am。今月はお休みとなった中西隊長の代行として、末光副長が挨拶をした後、スカウトサイン。その後、電車移動時の注意事項を確認して、8:21発の石橋行に乗車です。目的地のJR西宮名塩の駅前広場には、9:00に到着。トイレ休憩時に、広場から垣間見えた名塩ニュータウンの斜行エレベーターにスカウトたちは興味津々。口々に「あれ何?」「あんなエレベーターあるん?」と不思議そうな顔。

エレベーターを横目に、ハイキングの出発地である八幡神社へと向かいます。15分ほどで神社前に到着。すると、リーダーのスマホに突然、LINEで以下のメッセージが届きました。送り主は「冬将軍」。
——————-
カブスカウト諸君へ。
おっほん。麻呂は、冬将軍と申す。そう、みやびな将軍じゃ。それにしても、今日も寒いのぉ。
なぜ、こんなに寒いのか?おぬしらには分かるかの?これぞ、冬将軍である麻呂の力ぞよ。
季節は春・夏・秋・冬とある。それぞれが戦を行い、勝利したものが次の季節の覇者となるのじゃ。
今は、冬。麻呂の季節でおじゃる。ん?何とな?温かい春が待ち遠しいとな?
それは、残念じゃのぉ~。春を司るのは、春の姫君である、春子殿でおじゃる。
その春子殿は、今、麻呂の人質となっておじゃる。天下は冬将軍の麻呂のものじゃ。
つまり、季節はずーっと冬のまま。春はやってこないのでおじゃる。
何?どうしたら春子殿を助けられるのかとな?
春子殿を助けることとはつまり、麻呂に戦を仕掛けることでおじゃる!
麻呂に挑戦したい者らは、この先にいくつかの関所を設けた。
そこで麻呂の挑戦状を受け取るとよいわ!くれぐれも、足元には気をつけての。
カブスカウトの猛者たち、待っておるでのぉー。

——————–
ということで冬将軍の挑戦状を受けて立つべく早速、関所ハイクへ出発です。まずは、出発順を決めるためのゲーム。今回は、組対抗「あっち向いてホイ・リレー」。組ごとに分かれて、20mほど先にいるデンリーダーのところまで早歩き(走るのは禁止!)で向かい、勝負に勝ったら次の人にバトンタッチ。負けたらスタート地点まで戻って、再度やり直し。優勝2組。2位は1組、3位は3組、4位は4組という結果に。

ここからは組ごとに別れて出発です。まずは、最初の関所である「姥ケ懐川橋梁」へ。ここでは、橋梁の長さをみんなで協力しながら計測しました。道具は何を使ってもOK。ただし、制限時間は5分間。各組ともロープを使ったり、歩幅で計測したり、靴を使って計測したりと、さまざまな方法を組み合わせていました。正解は38.84mだったのですが、最も近かった組でも3mほどの誤差がありました。。。

続いての関所は、「北山第二トンネル」。福知山線廃線敷の中でも最も長いトンネルで、全長は413mもあります。出口の明かりがまったく見えず、中は真っ暗闇。ここでの課題は、組員全員が一言も喋らずに出口まで行くこと。夏季舎営恒例の肝試しでは、月明かりや街灯の明かりがあり、真っ暗にはならないのですが、このトンネルの中は漆黒の闇。わずか400mとはいえ、スカウトたちにとっては体験したことのない不気味な空間で、想像以上に長く感じた道のりだったのではないかと思います。

サイレントウォークを終えて、次のトンネルである「溝滝尾トンネル」の手前まで進み、そこで昼食を取りました。ランチの後、廃線敷を進むと、またまたリーダーのLINEに冬将軍からメッセージが。
———————-
カブスカウト諸君へ
麻呂は、冬将軍じゃ。今更じゃが、メールを使える将軍。ハイテクな麻呂って素敵じゃろ?
まぁ、それはよしとして。おぬしら・・・まだまだ甘いわー!!
と言いたいところだが、おぬしら…よくやったでおじやる。認めてやろうでおじゃる。
捕らえておった春子は、解放してやった。ほら、春はもうそこまでやってきておじゃる。
さらばでおじゃる!!

———————-
ということで、スカウトたちとともに、春子さんを探しに。すると、遠くからピンク色の怪しい服を来て、手にピンクの花を持ち、加えて頭にもピンクの花が咲いているゆる〜い匂いがプンプンする生き物が駆け寄ってきました。

春子さんと意思疎通のあまりない何とも奇妙な交流をした後、親水広場と呼ばれるだだっ広い河原まで進みました。そこで「水切り大会」を開催。リーダー陣の年齢にはお馴染みの水切りですが、スカウトたちの中には知らない子もチラホラ。リーダーが見本を見せると子どもたちは我先にと、石を手に取り投げまくります。どのように投げるとよいのか、どんな形状の石だと跳ねやすいのか。試行錯誤しながら、距離を伸ばしていきます。スカウトたちから「リーダー見てて!めっちゃ跳ねるから!」と次々に声が掛かり、リーダーたちは大忙し。子どもたちは純粋に試行錯誤が好きで、何をやるにしても上手くなりたいという願望があります。大人は無限に広がる子どもたちの好奇心や向上心をしっかり受け止めて、エンカレッジしてあげないと、と改めて認識した次第です。

思う存分河原で遊んだ後は、武田尾駅に向かって出発です。普段のハイキングであれば、帰りの電車の中は疲れ果てて無言のスカウトたちなのですが、今回のハイキングは道がフラットで距離も短かったので、まだ元気いっぱい。寝てしまうスカウトもゼロでした。桜井駅到着後は、チャレンジ章の授与。その後、次回の隊集会の案内をして、解散です。
来月はいよいよ「お別れ舎営」。クマスカウトは、最後の隊集会。思いっきり楽しめるように、リーダー陣は只今、プログラムを絶賛思案中です!

■日時:平成31年2月17日(日)8:00~16:00   天候:曇り時々雨
■行事名:寒中ハイキング(JR福知山線廃線敷ハイキング)
■場所:JR西宮名塩駅〜JR武田尾駅
■テーマ:また出た!冬将軍2019
■ソング:ロック・マイ・ソウル
■参加者:リーダー:5名 スカウト:27名 デンコーチ:1名 デンリーダー:4名 
体験者:1名 体験保護者:1名              合計:39名
■スケジュール
08:00 集合(挨拶・スカウトサイン・注意事項伝達)
08:15 出発
08:21 阪急桜井駅発
09:00 JR西宮名塩駅着
09:45 木ノ元バス停前・八幡神社着〜関所ハイク出発順決めゲーム
10:20 関所ハイクスタート
12:20 関所ハイク終了〜昼食
13:20 親水広場到着〜水切り遊び・進級チェック、等
14:20 出発
14:50 武田尾駅到着
15:00 武田尾駅出発
16:00 阪急桜井駅にて解散