BS隊2月プロは「進級隊集会」。そうです、スカウトの進級の助けになるよう、知識を得て実践する場を作りました。
特にメインイベントとして「救急章」に関連する形で、現役バリバリの開業医である団委員に来ていただき、活きた講義をしていただきました。
まずは「今日からでもできる救急」と題して、パワーポイントのスライドを使って、視覚的、そして体系的に様々なけがや病気に対する知識を得て、それぞれに対する応急手当の勘どころを学びます。
実際、自分たちがキャンプをする時を想定しても、あらゆるケースが考えられます。外傷もあれば熱中症や食中毒にいたるまで、さまざまなことが起こりうるので、皆真剣に考え、学びました。
ひととおりの講義が終わると、次は実践の場です。
まずは心臓の音を聞いてみます。本物の聴診器3式を持ち込んでいただいたので、これを使って自分自身の命の鼓動に耳を澄ませます。
つぎに脈に触れます。みんな自分で脈をとりやすいところを知っており、様々な部位で脈をとっていますが、一部「私にはどこにもありません」というスカウトが・・・そんなことはないので、団委員は脈がとれる部位を丁寧に教えてあげました。
血圧計も用意していただいたので、普段血圧の数値が高めのリーダーは真剣なまなざしで血圧を測ったりも・・・
そして全員で1分間で自分の脈拍はいくらか、測ってみました。みんな黙って真剣な表情。
大人と子供はもちろん、子供同士でも結構異なっていておもしろいですね。
そして次の実践として、夏キャンプでの班行動の追跡ハイキング中に、スカウトの1人が転倒してケガをした、リーダーには連絡がつかないしサイトまで1時間かかる・・・そんな状況を設定して、班のメンバーはそれぞれどうすればよいのか、皆で考えながら実践しました。
とりあえずの応急処置をしていると、ケガをしたスカウトはさらに息が苦しいと言い出しました。さてどうする??
どんな手当てをする? どんな役割分担をする? 皆いろんな意見を出して、活きた勉強ができました。
最後にせっかくの機会なので、医師の先生に質問タイム。皆自由に質問を浴びせていましたが、なかにはヘンテコな質問もありました・・・
後半は、班ごとに分かれて交替で、砥石を使った刃物の手入れと、地図とコンパスを使ったクロスベアリング(目標物をいくつか使って現在地を割り出す)をしました。
特に前半の救急の勉強は、大人が聴いても充分に役に立つ内容で、スカウトには大変有意義な一日になったと思います。
協力いただいた団委員にこの場を借りて感謝申し上げます。