夜間歩行訓練 ~オーバーナイトハイク~


BS隊10月プロは班キャンプを予定していたのですが、台風接近のためあいにく中止(延期)となりました。

溜まりに溜まったエネルギーをぶつけるべく(?)、11月は「オーバーナイトハイク」、読んで字の通り、夜通しハイキングするという、ハードワークなプロを行いました。

今年は兵庫県の黒井城址という山城の跡を目指すことにし、まずはJR福知山線の市島駅まで電車で移動しました。

 

市島駅に到着!

 

急に冷え込んだ時季であったためか、体調不良による欠席者も出て、参加スカウトは両班合わせて5名のみと、少なめでした。一方のリーダーは後方支援合わせて5名と万全の体制を敷きました。

 

隊長の諸注意の後、いよいよ出発です。皆緊張の面持ち。

 

市島駅から1時間弱ほどは、人家のまばらな田園風景の中(と言っても暗くて見えませんが)をひたすら歩きます。

そして、山への入り口近くで休憩をとり、いよいよ山登りの最終準備と夜食の選択(!)です。

 

 

そう、オーバーナイトハイクは寒いし、ずっと歩き続けるのでおなかも空くのです。

そして、いよいよ山へと分け入ります。まずは標高569mの五大山という山の山頂を目指し、尾根道を登って行きます。

数字だけ見るとそれほどでもない山だと思われるかもしれませんが、標高100mの麓を出発して山頂に近づくころには何度もアップダウンが現れます。

今回のコース自体、昼間に歩いても山に入ってからたっぷり6時間かかります。全般的に標高こそ高くはないものの、アップダウンが常に連続するかなりボーイスカウト向きなコースです。

 

登っては下り、下っては登るの繰り返し・・・

 

ハードなコースに関わらずみんな元気に歩き、ついに午前1時10分、ようやく五大山の山頂に到着です。本来なら絶景が広がるところなのですが、当然のことながら真っ暗なうえ、風が吹き通って寒いので、すぐ隣の山である三日月山へと急ぎ、その山頂付近で小休止し軽食を摂りました。

さらに山脈はづつきます。ヨコガワ峰というピークを過ぎ、その昔に人々が通っていた旧道の大野峠まで尾根道を降りて休憩します。

 

つかの間の休憩。当然あたりは漆黒の闇の中。

 

この大野峠からは、いよいよ城域に入った感が強くなります。

まずは「千丈寺砦跡」という、名前もですが昼間見ると”いかにも”な地形をしているピークを過ぎます。そして、左右の眼下に町の灯りを見下ろしながら、再び峠のようなところに降りて最後の休憩を取ります。

やがて城の「堀切」の跡や西の丸跡が現れて、このハイキングもクライマックスを迎えます。

 

最後の休憩・・・ナナメになっているけど、黒井城の入り口が近いことを示す看板も。

 

かなりキツい急斜面を苦労して登りきると、目の前の視界が急にパッと開けます。

そうです、目的地の黒井城址に到着したのです。

時刻にして5時50分、ちょうど空が白み始める時間でしたが、この時間にここに着いたのにはワケがあるのです。

それは日の出‥‥ではなく、なんと「雲海」。そう、ここはあの竹田城ほど有名になっていないものの、知られざる雲海の絶景の穴場なのです。

ところが・・・残念ながらこの日は雲海は出現しませんでした。理由はおそらく冷え込みが足りなかったからです。

気象条件的にはかなり雲海に好条件な感じだったので、雲海出現を期待して登山してきた人がかなり多くいましたが、ホント残念・・・

 

ただ、リーダーはここで温かい豚汁を用意していたのです。皆おいしいとどんどん食べて、あっという間に売り切れました。

 

豚汁の配給・・・心もあったまりますね。

 

 

 

 

しかし、改めて周りを見渡すと、昔の人は重機もない時代に、よくこんな山の上に石垣を積み上げて城を作ったものだと感心するしかありません。

 

ほんとうなら下界は雲で見えないはずでした・・・別名を保月城と言います。

 

本来なら雲のじゅうたんの上だったはず・・・しかしこの平らな面も石垣の上に築かれているのです。すごい!

 

日の出を拝む予定でいましたが、空は基本晴れていたものの、ちょうど日の出方向に雲が出ていたため、隊員の体が冷えることも考慮して日の出を欲張らずに下山しました。

 

ちょっと振り返っても背景は絶景‥‥あぁ雲海見たかったなぁ

 

帰りは黒井駅からまた電車で帰りました。当然、みんな爆睡・・・

皆本当によく歩き通したと思います。お疲れさまでした。