創始者、ベーデン=パウエル卿に想いを馳せて B-P祭


2月22日はボーイスカウトの創始者、ベーデン=パウエル卿のお誕生日であり世界中でそのお祝いのB-P祭が開かれます。
今月は箕面第1団の各隊がベーデン=パウエル卿に思いを馳せてスカウティングに取組んでいます。

ベーデン=パウエル卿について少し紐解いてみましょう。

ロバート・ベーデン=パウエル(Robert Baden-Powell)卿は、イギリスの軍人であり、探検家、作家、教育者でもありました。
1857年にロンドンで生まれ、イギリス陸軍で多くの功績を残しています。
ベーデン=パウエル卿は、1907年に最初のボーイスカウトキャンプをブラウンシー島で開催し、これがボーイスカウト運動の始まりとなりました。
パウエル卿の教育理念は、子どもたちに自立心、リーダーシップ、協力精神を育てることに焦点を当てており、これが今日のボーイスカウト運動の基盤となりました。
また、多くの著書を執筆し、その中に「ボーイスカウトのためのガイド」スカウティング フォア ボーイズ『Scouting forBoys』があります。この本は、ボーイスカウト運動の基本的な教えや活動を紹介しており、世界中で広く読まれています。
ベーデン=パウエル卿の教育理念と運動は、ずっとずっと多くの人々に愛され、尊敬されています。

【ベーデン=パウエル卿のラストメッセージ】

1941年1月8日にベーデン=パウエル卿がなくなった後、卿の書きものの中から発見されたスカウトに宛てたメッセージです。少し難しいかもしれませんが、じっくり読んでみなさんのスカウト活動を振り返り、新たな目標を考える機会になればいいですね。


スカウト諸君
「ピーターパン」の劇を見たことのある人なら、海賊の首領が死ぬ時には、最後の演説をするひまはないにちがいないと思って、あらかじめその演説するのを、覚えているであろう。私もそれと同じで、今すぐ死ぬわけではないが、その日は近いと思うので、君たち に別れの言葉をおくりたい。
これは、君たちへの私の最後の言葉になるのだから、よくかみしめて、読んでくれたまえ。
私は、非常に幸せな生涯を送った。それだから、君たち一人一人にも、同じような幸福な人生を、歩んでもらいたいと願っている。
神は、私たちを、幸福に暮らし楽しむようにと、すばらしい世界に送ってくださったのだと、私は信じている。金持ちになっても、社会的に成功しても、わがままができても、それによって幸福にはなれない。幸福の第一歩は、少年のうちに、健康で強い体をつくっておくことである。そうしておけば大人になった時、世の中の役に立つ人になって、人生を楽しむことができる。
自然研究をすると、神が君たちのために、この世界を、美しいものやすばらしいものに満ち満ちた、楽しいところにおつくりになったことが、よくわかる。
現在与えられている ものに満足し、それをできるだけ生かしたまえ。ものごとを悲観的に見ないで、なにごとにも 希望を持ってあたりたまえ。しかし、幸福を得るほんとうの道は、ほかの人に幸福を分け与えることにある。
この世の中を、君が受け継いだ時より、少しでもよくするように努力し、あとの人に残すことが できたなら、死ぬ時が来ても、とにかく一生を無駄に過ごさず、最善をつくしたのだという満足感をもって、幸福に死ぬことができる。幸福に生き幸福に死ぬために、この考えにしたがって、「そなえよつねに」を忘れず、大人になっても、いつもスカウトのちか いとおきてを、堅く守りたまえ。
神よ、それをしようとする君たちを、お守りください。
  君たちの友 ベーデン-パウエル・オブ・ギルウェル

【3つのH ベーデン=パウエル卿の保護者へのメッセージ】

ベーデン=パウエル卿は保護者の皆さんにもメッセージを残しています。
この3H は私たちや今のスカウト達、その次の世代も目指したいところですね。
「3つのH」
私たちは男の子たちや女の子たちが3つの「H」になれるように努力しています。
すなわち「幸福で(Happy)」、「健康で(Healthy)」、「親切な(Helpful)」市民です。
そして活動に参加してみるとわかると思いますが、スカウト活動は学校の活動を助けています。
学校は知識を教え、試験で成功することを教えますが、私たちは彼らに人柄を教え、それにより彼らは人生で成功することができるでしょう。