この新型コロナ禍のなか、ボーイスカウト隊の活動はハイキングが主となってしまっています。それでも悪くないのですが、宿泊を伴うキャンプは無理としても、なんとか炊事くらいはできないか、リーダーはずっと頭を悩ませ続けていました。その結果、炊事につきものの「取り分け」ができないことが解決できたため、10月の隊集会は念願の炊事訓練となりました。
それでは取り分けすることなく、どうやって炊事をしたのか・・・それはごはんを炊くのに空き缶を使い、おかずはホイル焼きと、それぞれ個々人が自分のものだけ、一人前を作るスタイルにしたのです。空き缶でご飯が炊けるのか、疑問に思う方も多いかと思いますが、一合だけなら意外にうまく炊けるのです。
そして前回の隊集会と同じく、何もせず、デキる人を見るだけの「ウオッチャー」スカウトをなくすため、2人一組でかまど1つを担当するバディ方式にしました。阿比太神社に集合し、まずは班を越えてくじ引きをしてペアを決めました。もちろん、経験のあるスカウトと新人の組み合わせになるよう、配慮していました。
そして教学の森まで歩きます。もちろん、ただ歩くのではありません。途中の山道では早速薪拾いをしながらです。教学の森の到着後も薪を拾って、薪の量はもう充分とスカウトが判断したところから、火をつけました。もちろん、すぐ大きな火を起こしたペアもあれば、なかなか火がつかないペアも・・・
そんなことをしている間に、やはり薪が足りなくなってきます。一人は火の番、一人は薪拾いと忙しくなってきたころに、いよいよ空き缶メシの投入です。
これは、350mlのアルミ缶を缶切りで上部を取り去ってコップ状にし、研いだ米と水を入れてアルミホイルでふたをし、そのまま炊くのです。そんな簡単にごはんが炊けるとはびっくり・・・
ただ、実はそんな心配の前に少しつまづきが・・・最近は缶切りをすることがないらしく、多くのスカウトは缶切りで難儀しました。まあ最近はプルトップの缶詰ばかりですから、これもやむをえないことですね。
なんとか空き缶の上部を切り取った後は、食べる時に口をケガしないよう、缶のふちをペンチで押さえてから研いだ米を入れ、水を多めに入れてアルミホイルでふたをすれば、あとはそのまま火にかけるだけ。
結果は下のようにホント美味しいご飯が炊けました。家で食べるのより美味しいという、少々失礼なことを言うスカウトもいたほどです。ホイル焼きも美味しくいただきました。
いい感じで炊けます ホイル焼きも美味しくいただきました
多少食べるのが遅くなってしまったペアもいましたが、次からは火を絶やさず、素早く食べられるようにしよう。
美味しく食べた後は、きれいに片づけ・掃除をして、夕方からの団行事に参加しました。